「第1診察室行くぞ。ついてこい。」


「はい!!」



元気に返事して笑ってみせると黒崎先生もフッと口元を緩めた気がした。



♡♡♡♡




「次の人どうぞ」


ーーガラガラガラ



午前11時。

診察の助手で入っている私は診察室のドアを開けて次の人を呼んだ。



「今日はどうされましたか?」


「咳がひどくて頭が痛くて」


「喘息の起用歴などはありますか?」


「喘息は持っています」


「分かりました、少し胸の音聞きますね」