「嫌ですッ!」

「もしかして検査苦手?」



黒崎先生の言葉にいち早く首を横に振る莉音ちゃんをみて私はすかさず訪ねる。


私が聞けば今にも消えそうな声で「はい」と頷く莉音ちゃん。



わかるよ、わかるよ私は。

あれ痛いもんね。



「ごめんな〜そのお願いは聞けないわ。

佐藤顔抑えてて。」


「分かりました。ごめんね莉音ちゃん〜」



黒崎先生は優しいけど厳しい。

当たり前だけど検査をやらないなんてこと許すはずがない。




莉音ちゃんはやられまいと首を横に振って涙を流す。


うわ、今すごい心痛いよ。