「とりあえず点滴からな。

ごめんな〜ちょっとチクッとするよ〜」



アルコールで消毒されると私は怖くて目を瞑った。


「やだやだ、やんないでっ。」


「ダメ。頑張るよ。」


その声と同時にチクッとした痛みがジンワリと伝わってくる。



「うっ…いやぁっ。

もうやだ、やめてっ」


「かんばれ〜あとちょっと」



最後にテープでグルグルと巻かれ、山川先生の手が離れたのを確認してから私は目を開けた。


「よし、終わり。
あとは採血だけど泣きすぎ」


「ううっ…いたいっ」