ピピピピッピピピピッ




「…っ…だあー!」




…朝か。




(目覚ましにびっくりしちゃったよ…)




ゆっくり体をおこし、目覚ましをとめて、着替える。




(今日は電車、間違えないようにしないと…)




ぼんやりそんなことを考えながら、朝食をとりに、リビングへ。




「おはよう」




「…おはよ」




お母さんがもう朝食を用意していたため、そのまま席につく。




「…ああそういえば、どうするの、がっ…」




「それは。」



わざと遮る。




「しまっといていいから。もう、使わないから。」




お母さんは一瞬、悲しい顔をしたようにみえた。




それをみてしまい、一瞬はっとなったが、




「髪とかやったら、もういく。ごちそうさま。」