私が入学した大学。

埼玉の田舎にある大学だ。


目指していた大学とはかけ離れたレベルの、なんとも言えないダサい校舎。

この大学で友達を作って楽しく過ごすのなんて想像出来なかった。


まぁ生活に困らない程度に友達を作って、勉強をして就職に備えよう、そんなことしか思ってなかった。


まさか自分の頭の中が誰か、たった1人に9割がた持っていかれるような生活が待っているなんて思ってもみなかった。


そして人の気持ちの移り変わりとか儚さとか、私みたいなうぶな人は知らない少し汚れた世界があることとか。


永遠も絶対もない。


そういうものなのだ。


いつかこの人に出会えて本当に良かったと思えるような人に出会えるその日まで、私は恋をして行くんだと思う。