取り残された私達は、気まずい空気のまましばらく無言で少し離れて座った。


荷物を出したり、片付けたり手持ち無沙汰だったので孝也の言動を伺いながら動いていると、孝也が立ち上がった。


「…俺も帰るわ。
とりあえず、お前があいつと付き合いたいと思ってることもあいつが本気なのも分かった。
俺は邪魔なだけだけど、お前をこのまま諦められないから。」


なんて言えばいいのか分からず、俯く。


そのまま出て行った孝也の残したコップを見つめて放心した。


いろいろなんだか進んだのか停滞してるのか分からない状況だ。


日下部くんも納得したのかすぐ帰って行ったし、孝也も揉めるかと思ったらちゃんと自分の気持ち話したし。