この気持ちを伝えたい。 「…あたし、手術受けます。」 「…本当に?!」 手術受けて治ったときは、お母さんの分までもいっぱい生きる。 「はい。 ────── 先生を一度信じてみます。」 あたしはもっと生きたい。 お母さんの分まで、生きてあげたい。 だから、先生…、 「あたしの命を託します。」 「…あぁ。琴音は必ず俺が助けてみせるから。心配すんな。」 「ありがとう、先生。」