そう考えてみたら、

雄貴先輩の言う通り俺にとって琴音は大きな存在であることに違いない。




「まぁ、そうなんでしょうね。」




この先、俺の方が琴音がいない生活を考えてみると生きた心地がしない。

今まで過ごして、お互いに必要不可欠な存在になっていてる。




「とりあえず、外来の方に行ってきます。」


「おー、行ってこい。」




欠伸をしながら俺を見送ってくれた雄貴先輩。地味に後輩思いだと知っている。




「…海堂先生?顔がだいぶニヤケてますよ。どうされたんですか?」


「あー、…何でもないよ。」




意識しないうちに雄貴先輩の必要性についても少し考えてしまった。