「昨夜のこと気にしてんの?…俺は琴音の気持ち聞けて本当に嬉しかった。」


「…っ!!」


「今更だけど、俺は琴音のことが好きすぎて仕事にも行きたくないし誰にも見せたくない。本当に監禁したい勢いでずっと一緒にいたいんだ。」




愁さんって本当にずるい人だと思う。

あたしも愁さんのことが大好きだけど正直言うと、怖いんだ。



大好きで大切でかけがえのない存在を喪ったときの苦しみと悲しみの感情を。



『大丈夫』って言われてもあたしはもう知ってしまっている。



今まで隣にいてた大切な人が突然いなくなって心がこんなにも荒れることは無かった。




叫んでも、喚いても、



大切な人は戻ってこなかった苦しみ。