あれから時は過ぎ、昼休憩になった。
大事な話をする、となったら定番は屋上だけど今の季節暑いから教室。
4限目の授業中、緊張してソワソワしてたら理於君が『本当の友達なら受け止めてくれるから大丈夫だよ。』と言ってくれた。
理於君は何でもお見通しなふうに発言してくれる。多分楠見先生に聞いたんだと思う。
「で、話ってなに?」
「うーん、何から話せばいいのかな?」
どこから話せばいいんだろう。
やっぱり初めからかな…?
「こっちゃんが伝えたいこと教えて。」
凪ちゃんが優しい表情であたしを見つめた。
その顔は『大丈夫だよ』というような顔。
「5歳の時に、かなり大きな交通事故にあってあたしは死にかけたんだ…、」
あたしは今までのことをすべて話した。
その事故に遭った時にお母さんが死んでしまったことやPTSDになったこと、
それからのお父さんとの生活の日々。
今振り返ってみても辛いことばかり。
「琴って本当に馬鹿、何でそんな大事なこと言わないの?」
「本当だよ、こっちゃん馬鹿だね。」
あたし、今怒られている?
それに2人から馬鹿を連呼されるなんて…、
確かに馬鹿だけどさ。
「何で言わなかったの?琴が何かを隠しているんだなとは思ってはいたけど。」

