ムクっと起き上がった琴音。
だが、寝ぼけてるのか動かないまま。
「…ぅ」
そして何かを呟いている。
そんな姿が可愛くて俺は琴音を溺愛しすぎてる気がする。
可愛い姿を見たら甘やかせたくなる。
熟と俺は駄目な大人だと感じさせられる。
「…琴音、起きろ。」
「んー。」
あー、こりゃ駄目だ。
寝ぼけてるから何言っても意味がない。
コーヒーでも入れてやるか。
寝室を出て、キッチンに向かう。
最近じゃキッチンは琴音の場所になってる。
基本的に朝は俺だけど。
「…しゅーさん、」
コーヒーを入れてると琴音が起きてきた。
髪には寝癖をつけていつもより半目で、
「おはよう、ようやく目覚めたんだね。」
「…ん」
そう言いながらまだ眠たそうに欠伸をした。
俺より昨日早く寝てたのに、
「ほら、コーヒー入れたから飲みな。」
「苦いの嫌い、ミルクいっぱい入れて」
「…はいはい。よくミルク入ってないって気づいたね。」
琴音に入れたコーヒーはブラック。
「…色違うもん」
寝起きの琴音は少しワガママになる。
その姿もまた可愛い。
いつもはどこか余所余所しいから。

