「高校生ってこんなにかわいいの?
俺も若い彼女ほしいな。どこで知り合ったの?」


「俺の患者ですよ。琴音は狭心症の患者で元々は真城先生の患者でしたよ。」


「ん…?えっと、真城先生ってどの?」


「精神科にきまってるでしょ?琴音は何年も前からPTSDもあります。」




この病院に“ましろ先生”は2人いる。

産婦人科医の真白先生
精神科医の真城先生




「一瞬ビビった、、まさかのおめでたかと思ったわ。」


「流石に、病人を襲うほど俺は飢えてませんから。

─── それにこいつは大切なんで。」




数年前の俺は、こんなことを言うなんて思いもしなかった。

それ以前に、大切な人が出来るなんて思ってもいなかったことだ。




「どーだか?

…で、心臓外科の愁ちゃんが呼吸器内科の俺に何の用なの?」


「琴音が喘息っぽいので、澤先輩に診察してもらおうと…、」


「え…、琴音ちゃん、、喘息持ちなの?
あ、いや。とにかくこっちに来て。」




ついていった先は治療室。




「聴診するから服を上まであげて。」