ドクターと恋を始めました。【完】




─── しかし、世間はそんなに甘くなかった。




「あれ、あんた誰?俺の隣の席って誰もいてなかった思うんだけど。」


「…え、えっと」




はい、あたしの今の現状を説明しましょう。

1時間目の授業が始まる2分前に隣の席の男の子らしき人が登校してきたんだけど、


なんと、見た目は怖くないけど中身が少し怖そうな人だったという真相です。




「え、えーっと、あたしは千葉琴音です。

転校生君が転校してくるまで普通に通ってたわけですけど少し入院することになってー…、今日が久しぶりの再登校なんです。」


「へー、そうなんだ。」




そして、こういうタイプが結構ムカつく
あたしがちゃんと説明したのに無関心な野郎


だけど無駄に顔はいいからムカつく。


うん、何なの?


多分、普通にモデルや俳優やっててもおかしくないほどイケメンですよ?




「ま、お隣さんだし礼儀として自己紹介だけはしとく。楠見 理於(クスミ リオ)、とりあえずヨロシクはしとく。」




楠見 理於…、あれ、誰かに似てない?
特に目元辺りが、、


てか、楠見ってまさかの…。




「…あの、楠見君って歳の離れたお兄さんいてたりする?」


「は?…いるけどなに?」


「もしかして、
お医者さんやってたりする?」


「そ。千葉、俺の兄貴のこと知ってんの?」




内科の主治医でした、…はい。
少し恐怖がありますね。




「入院してたとき関わりがあったので。」


「そうなんだ、てか何で敬語なわけ?
俺達タメでしょ?」




タメなんですけど、
何となく敬語になってしまう…、

とか、経験あるでしょ?!




「た、タメだよ?」