何日も、何日も荷車に揺られた。
慎おじさんたちが宿に泊まるときは私たちはほんの少しの食料を与えられ、縄で縛られて荷車に放置された。
たまに2人が来て殴っていく。
日に日に焦っているようだった。
ある日、おじさん達が宿に入った後。
ザッ、ザッ、ザッと足音がした。
あぁ、また…と思ったときバッと布が取られた。
『え…?』
驚いて、思わず声が出た。
紫音も目を見開いている。
『あ…亜弥さん…。』
布を取ったのは亜弥さんだった。
亜弥さんは今まで私たちを殴ったりしなかった。
亜弥さんも、殴るんだ…。
また絶望した、その時ーーーー。
ーーーーギュッ
『……え?』
目の前が暗くなって優しい香りがして、私たちは亜弥さんに抱きしめられた。
『ごめんね……ごめん。ごめんなさい…!』
そう言いながら亜弥さんは泣いていた。
私と、紫音の目からも涙が一粒溢れた。
亜弥さんは小太刀で私たちの縄を切った。
『ひどいことしてごめんね。ここから逃げよう!』
やっと、希望が見えた。
慎おじさんたちが宿に泊まるときは私たちはほんの少しの食料を与えられ、縄で縛られて荷車に放置された。
たまに2人が来て殴っていく。
日に日に焦っているようだった。
ある日、おじさん達が宿に入った後。
ザッ、ザッ、ザッと足音がした。
あぁ、また…と思ったときバッと布が取られた。
『え…?』
驚いて、思わず声が出た。
紫音も目を見開いている。
『あ…亜弥さん…。』
布を取ったのは亜弥さんだった。
亜弥さんは今まで私たちを殴ったりしなかった。
亜弥さんも、殴るんだ…。
また絶望した、その時ーーーー。
ーーーーギュッ
『……え?』
目の前が暗くなって優しい香りがして、私たちは亜弥さんに抱きしめられた。
『ごめんね……ごめん。ごめんなさい…!』
そう言いながら亜弥さんは泣いていた。
私と、紫音の目からも涙が一粒溢れた。
亜弥さんは小太刀で私たちの縄を切った。
『ひどいことしてごめんね。ここから逃げよう!』
やっと、希望が見えた。


