『紫乃ちゃん、紫音ちゃん久しぶり。』


『紫乃!紫音!久しぶりだなぁ!』



『亜弥さん…、司(つかさ)兄ちゃん…。』



中には慎おじさんの奥さんの亜弥さんと5つ年上の従兄弟の司兄ちゃんがいた。


『亜弥、司。紫乃と紫音は今日から一緒に住むからな。』


『あぁ、もちろん大歓迎だよ!』



司兄ちゃんは笑顔で言った。


『さぁ、ご飯にしましょう!』


5人で朝餉を食べた。


傷ついた心が、少し暖かくなったような気がした。


それからしばらくは平和に過ごした。


慎おじさんの家のお手伝いをしたりもした。


おじさんの家は農家で、お父さんはお母さんの家に婿に入った。


今までの暮らしよりは貧しかったけど、もしかしたらお父さんたちは生きているかもしれないと


希望を持っていた。


あの日まではーーーー。