「平助ー?」


襖の外から声が聞こえてバッと平助くんは私から離れた。



入ってきたのは総司だった。



総「し、紫乃!?」



紫「おはよう、総司。」



にっこり笑ってそう言った。



総「お、はよう…。って、体は!?大丈夫なの!?」


総司は目をまん丸に見開いて聞いてくる。



紫「うん。もう平気」


総「よかったぁ…。」



ふわっと笑ったと思ったらあっ!と大きい声を出して



土方さんに知らせてくると言って部屋を出て行った。



さっきの平助くんが気になってちらっと見ると俯いて動かない。



紫「平助くん…?」



平「ごめん!ごめん!暗くなっちゃったな!」



平助くんはいつもと変わらない笑顔を浮かべていた。



だけど…。


紫「平助く」



ドタドタドタ!!



「「「紫乃(くん)!!」」」



私の声を遮ってみんなが部屋へ入ってきた。



近「紫乃くん!目が覚めたって!?」



原「大丈夫か?紫乃」



永「紫乃!ごめんなぁ。俺の傷治したから…」



みんな私を心配してくれてたんだ…。


紫「大丈夫です!迷惑かけてすみません…。」