紫「これでもう、大丈夫ですよ…。」



隊士は驚いたように目を見開き



さっきまで確かに傷のあった腕と私を交互に見ていた。



しかし、池田屋から声がして隊士は立ち上がった。



隊「なんかよくわかんないけど…助かりました!ありがとうございます!」



そう言うとまた、池田屋の中へ走って行った。



力を使ってありがとうだなんて言われたの久しぶりだな…。



隊士の言葉に嬉しくなったのも束の間



すぐに不安が襲ってくる。