「総司たちにはこれから枡屋に行ってもらう。
お前の情報があったから、枡屋を捕縛できる。」


「紫乃くんのおかげだよ。ありがとう。」


土方さんが説明してくれて、近藤さんがお礼を言ってくれた。


「お役に立ててよかったです。」


本当によかった…。


「これで解散にする。総司、頼んだぞ。」


「はい。」


総司は隊服を羽織り部屋を出て行った。


みんなも私におつかれと言って部屋から出て行った。


平助くんが立ち上がり私も部屋を出ようとしたとき

「紫乃。」


土方さんに呼び止められた。


「はい?」


「今回の件、お前の働きがなければこんなに早く動けなかった。


礼を言う。ありがとう。」



え…?


あの土方さんが、ありがとう…?



目の前の土方さんは耳を真っ赤にしてそっぽを向いている



「ふふっ!私は大した事してませんよ。」