浅葱色の涙

紫乃を抱き上げ布団へ寝かした。


自分の布団を引こうと立ち上がろうとしたけど


できなかった。


紫乃が俺の着物の端を掴んでいたから。


少し引っ張ってみたけど離れる様子はない。


このまま寝るか…。


紫乃の横に寝転んだ。



近くで見る紫乃は可愛くて、綺麗で今にも壊れてしまいそうなくらい儚かった。



「お疲れ、紫乃。」


そっと頭を撫でて俺も眠りについた。

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