浅葱色の涙

屯所について真っ直ぐに土方さんの部屋へ向かう。


夜だから隊士たちにはほとんど会わなかった。



「副長。山崎です。」


「入れ。」


土方さんと会うのなんか久しぶりだなぁ。


「失礼します。」



山崎さんの後に続いて私も入った。


「失礼します。」


私の声に机に向かっていた土方さんが振り向いた。


「…紫乃?どうした?」


「証拠、見つかりました!」


「は…?」


土方さんはぽかーんと私を見てた。


「だーかーらー!証拠、ありました!」


「は、早くねぇか?」


「そうですかね?」


まだ驚いている土方さんに見つけた武器と書簡のことを話した。


実際に書簡を見せたらさっき以上に驚いていた。


「お前、大丈夫か?ケガは?変なことされてねぇか?」


「なんもないですよ!」


「監査方の素質があるんですかね…。」


なんて山崎さんも言い出した。