浅葱色の涙

夕方。


「紫乃ちゃん、片付けはじめちゃって〜」


「え、でもまだお客さんが…。」


片付けてと言いながらも枡屋は客と話していた。


「あぁ…この人は、私の知人なんだ。大丈夫。」


「そうですか…。」


怪しい。


もしかして、あの人長州の人かも…。


もう一度見ると枡屋と男は奥に入って行った。


でもこれ、チャンスなんじゃない?


私は主に掃除をしているけど、一部屋だけ掃除をしなくていいと言われている部屋がある。


ずっと怪しいと思っていて調べるチャンスをうかがっていた。


絶対、今だ!!