『お姉ちゃん!』




『紫乃、大切な人のためにこの力を使いなさい。』



『泣いちゃダメだ。気づかれないようにしなさい』



ーーーじゃあ、泣きそうになったらどうしたらいいの?




『笑いなさい。辛くても笑顔でいるの。』




『笑顔でいれば幸せになれるよ。大丈夫だよ、紫乃。』




ーーー笑ってるよ。泣いてないよ。それが2人との最後の約束だったから。





『お父さん!!お母さん!!』



『紫乃…。紫音を頼んだわよ。』



『『紫乃、紫音。愛してる…。』』





ーーーごめんね。私、紫音を…。



『やめて!!痛いっ!痛いよぉ!!』




『やだっ!!や…嫌…っ!!』




『お姉ちゃん…!!』