俺が8歳のとき。


俺には圭助って言う弟がいたんだ。



圭助はまだ5歳でいつも俺の後をついて回ってた。



そんな圭助が可愛くて仕方がなかった。



あの日も圭助と一緒に遊んで家に帰ってた。



近所の甘味屋のおばちゃんに声をかけられて話していた。



圭助も側にいると思ってたのに…。




俺の隣に圭助はいなかった。




通りの方から男の叫び声が聞こえて振り返った。



男はカンカンに怒っていて刀を抜いていた。