今までで1番の笑顔を平助くんに向けた。



「…っ!紫乃…」



平助くんの頬が少し赤くなったような気がするのは気のせいかな?



「ん?」



その瞬間、グイッと腕を引かれた。




「え!?わっ!」



目の前が暗くなって平助くんの腕の中にいた。




「へ、平助くん!?」




「紫乃。俺さ、1番最初に紫乃を見つけた時守ってやりたいって思ったんだ。」




守ってやりたい…?




「わかんねぇけどさ、小さくて震えてる紫乃見たらそう思った。今度こそ、俺が守りたいって…」




平助くんの声が少し震えてる気がした。




「今度こそ…?」




平助くんを見上げると悲しそうに微笑んでいた。




「うん。俺の話聞いてほしい。」





私が頷くと平助くんはゆっくり話始めた。