ザッ ザッ ザッ




まだ暑さが残る京の夜を男たちが浅葱色をなびかせて歩く。




「今日は平和だな〜。もう帰っちゃだめかな?」




「総司…。あとちょっとなんだから!そんなんじゃ、また土方さんに怒られるぞ!」




「はいはい。頑張りますよ〜」




「まったく!総司はいつも…」



平助が総司に説教をしようとしたとき




「きゃあぁぁぁ!!」




カキーーン!




女の叫び声と共に刀のぶつかる音が聞こえた。




2人は目を合わせ頷くと声のした方へ走った。