極わずかに『能力』を持つ者がいる。
絶対音感や千里眼といったような能力とは違う能力者は世界に2人しかいない。
名は『神崎 光』、『神崎 夢』。
彼女らには無数の能力を持つ。
その能力を多少分け与える事もできる。
そんな彼女達は社会の代表とやらにより暗殺される運命となったが、両親だけが死んだ。
それも一つの能力。
『不死』
不老の力はまだ無いらしいが高校生というような大人っぽい顔ではない。幼気な顔がまだ残っている事もあり多少の不老には近付いているらしい。

これからの話はそんな能力差別に合い、復讐をする彼女らの話である。




「私はネグルメの組織長『00 メイシュ』。まずは、君たち5人が集まってくれた事を喜ぼう。それに値し、君たちに私と同じ様に名を与える。『01 ラソ』『02 モルス』『03 ロシュ』『04 ルアン』『05 ヴェルデ』」
「はっ」
「私は本名『神崎 光(かんざき ひかる)』高々高校1年生になる歳だ。少女という意味でメイシュと付けた。私の過去は家族の暗殺隠蔽。社会の奴らっていうのはやはりゴミだと思ったよ。これが組織作りのきっかけ。次、ラソ」
「はい。僕は『神崎 夢(かんざき ゆめ)』ひかっ…メイシュ様の双子の弟です。僕もメイシュ様と同じで隠蔽された事を恨んでる。だから志願した」
「次、モルス」
「はーい。私は『東瀬 楓彩(とうせ かえで)』私はメイシュ様に誘われたの。昔からの友達でね。私は孤児院出身で親の顔を知らない。だから突き止めたいし、メイシュの手助けをしたかったからよ」
「次、ロシュ」
「おう。俺は『宮澤 夜一(みやざわ やいち)』先言っとくと、父さんがヤクザのボスっす。そのセーか俺もヤクザっすね〜。ヴェルデとは父親絡みの仲間っす。志願理由は父親から逃げたいってのもあったけど、こんな可愛い少女が助けを求めたら、助けるしかないっしょ?ってな訳ですよ」
「次、ルアン」
「この中で一番弱いし若いと思う。俺は『橋立 翼颯(はしだて つばさ)』中3になる。俺は、街中歩いてたらメイシュ様に会って現在の状況を全て当てられた。俺はこの人なら俺みたいな奴でも助けてくれるんだって思って…だ。俺には親がいるし、中学校生活を送るつもり。中学校の状況把握とかなら任せろ。俺は皆とは違って罪とか何もない。けど、才能のせいで嫌われてるんだ」
「最後、ヴェルデ」
「うむ。『佐藤 真守(さとう まもる)』宮澤家にお世話になってる。志願はロシュからの誘いだ」