ローファーに足を通し、学校から出る。


「鞄、お持ちします♪」


「…あ、ありがと」



いつの間にか隣で歩いている大河。


よく見ると私と身長差が結構あるし背中も広いし、手も大きいし、やっぱり男なんだなーと実感。

そして、やっぱり格好いいと改めて思う。



あ、そんな深い意味はないよ?











大河と私が校門を過ぎようとすると―――




「あ~っ、大河くん来たよ!!」


他校の制服を着た女の子達が近づいてきた。