んんん…朝…?


うぐぐっ…頭痛い…
昨日飲み過ぎたからかな…


って、ん?昨日は…えっと

はるくんと出会って飲んで…それから…?




「…あら、おはよう」



「…」





高校生のときのはるくんだ…
相変わらずイケメンでかっこいいなぁ…


昨日の化粧厚塗りはるくんはやっぱり夢だったのかな…




って




い、いやぁぁぁぁぁ!?!?!?


な、なんではるくんがいるの!!!





し、しかも、私達、お互い、


は、裸で…!!!!




「え、えっと…」



「…なによ」



「…やっちゃった?」


「なに、あんた覚えてないの?」



「…全く…」




「酔ったアンタを私の家に連れてきたのよ、昨日」




そういえば、ここは私の家じゃないもんね…はるくんの家かぁ。


ラブリー…



「あんたをベッドに寝かせて私はソファで寝ようとしてたら、あんたが…」



急に顔を赤らめるはるくん。


「な、なに…?私、なんかした…?」



「…いきなりっ…!!もうっ!!
自分のしたことくらい、覚えておきなさいよ!!!!」


…私、何かとんでもないことをしたのか…

それで今に至る、と…




あああ…!!!やってしまった…!
それも再会したばかりの幼なじみ、はるくんと…!!



「ご、ごめんね、はるくん…」


「謝らないでよ!私だって…」


「え、えーっと…私、帰るね…」





そう言って急いで服を着た。



「ちょっと待ちなさいよ。
…私はさっちゃんと今夜限りの関係なんて嫌よ。」


「…へ?」


「…2人とも酔っていたとはいえ私はちゃんと気を持っていた上で、したわ。」


「…それはつまり?」



「あ、あんたのことが好きってことよ!!!」




す き ?



「ええええぇ!?!?
はるくん…オネェだから男の子が好きなんじゃないの!?」


「ちゃんと恋愛対象は女の子よ!!じゃなきゃ、こんなことしないわ!!
というか…ずっと前から、さっちゃんのことが好きだったのよ…」



ええええええぇ!?!?


ずっと王子様のはるくんは、みんなに優しいから私にも優しくしてくれているのだと…


わ、私を好きだったなんて!!!




「…はぁ。こんなの、いうつもりなかったんだけど。」


「…え、えっと…」




王子様のはるくん。

高校生のときなら断る理由は何一つなかった。



でも今は、彼がオネェであることを知っている。
そーゆーことに対して偏見がある訳では無いが…やはり世間体を気にしてしまう。




「返事は今すぐじゃなくていいの。
今日はとりあえず朝ごはんでも食べていって。」



「うん…」





正直




今日、仕事休みでよかったぁぁぁ…!!!