私は肩を落とす。 その後、仕事を再開するが きょーちゃんのことばかり考えてしまい 頭が回らない。 「男だろ?」 「ち、違うわよ。」 隣にいる原田くんがニヤニヤと 私を見つめる。 「恋わずらいってやつだな。」 「だから違うって言ってるでしょ。」 「好きな男はちゃんと捕まえておかないと、 他の奴にあっさり盗られちゃうもんだよ。」 原田くんの言葉がどっしりと 私にのしかかって来た。