俺はフッと笑みが溢れた。


葵がそんなこと思ってるなんて、
考えてもいなかった。




「旅行、いっぱい行こうか」



「えっ!!いいの?」



「修学旅行、一緒に行けなかったしな。」



「えー!どこでも行ってくれるの?」



葵は目を輝かせる。




「葵の好きな所でいいよ。」




「やったぁ!それじゃ、今から夏休みに向けて計画立てておくね!」



「気が早すぎるから。」






葵の楽しそうな横顔を見て、
俺も嬉しくなる。







ああ…もう早く朝になってくれ。



理性がもたない…。