きょーちゃんは何もなかったかのように その場から離れソファに座る。 窓の外に視線を移し、 どこか寂しげな表情をした。 私はハッと我に返り、 出来上がったパスタをテーブルへ運ぶ。 「お!葵にしては美味そうに 出来てるじゃん。」 きょーちゃんは パッと明るい表情になる。 「葵にしてはって余計でしょ。 まぁ、いいから食べてみてよ! 私の自信作!」 「お前、クックパッド見ただけだろ。」 きょーちゃんはそう言いながら、 パスタを口に運ぶ。