「は?何か言ったか?北村。」



きょーちゃんはギッと私を睨む。



「いえ。問題ありません。
すぐに取り掛かります。」


私はすぐさま踵を返して、自分の
デスクへと戻る。


きょーちゃんは仕事のことになると
鬼になる。


いや、プライベートも鬼か…


社内では、仕事のできるエリートで
まかり通っているきょーちゃん。



上司、部下からの人望も厚く、
誰からも頼りにされている。



きょーちゃんを狙っている女性社員も
少なからずいるみたい。


まぁ、私にはきょーちゃんの良さがさっぱり分からないけど。