「フラれた…」


時刻は深夜2時。
私はテーブルの上の缶チューハイを手に取り、
残りを一気に飲み干した。




北村 葵(26)
今日、思い切って告白した意中の男性に
見事にフラれました。




「フラれたー!!!」



「うるさい。それもう、30回くらい聞いた。」



隣で私の事を睨み付けるのは、
会社の上司でもあり小学校からの幼なじみ
佐々木 恭介(28)



「いいじゃん!私、きょーちゃん以外こんな事話せる人居ないんだもん!」



私は酔っ払った勢いで、きょーちゃんの肩に
もたれ掛かった。