そっかぁ、あたし邪魔なんだ。
馴染めてると思ってたけど、そうじゃなかったんだなぁ。
こっちだって結構無理して頑張ってたのになぁ。
人って、簡単には変われないんだなぁ…。
「ねぇ、そこのオネーサン」
砂浜を歩いてるとき、少し低い、聞き覚えのある声がした。
「一人っすか。
ナンパでも待ってんスか」
「……何よその口調。きっも」
「しかたねーだろ。
いっちょまえにナンパしてくださいって感じで歩いててなんか腹立つんだよ。ぴよの分際で」
「うっさいわね!
ていうか、なんで志磨がここにいるのよ!」
夏休みに入ったら
絶対に会わないって思ってたのに…。