「ほーほー。
あれは上手くいったってことでいいんすかね?」
「いーんじゃない?
長かったわね」
「寂しいもんよね、相談してくれないのもさ」
アヤとマホは、遠目から日和と志磨が抱きしめあっているのを見てほっと胸を撫で下ろしていた。
「日和ったら、明らか志磨のこと好きなのに
相談してくれないもんね。
志磨もわかりやすいし」
「涼也ならやってくれると思ったよ」
「ぴよ来るよって言ったらすぐだったけどね」
アヤとマホと涼也は繋がっていて、
日和と志磨を海で会わせたのは、三人の思惑だった。
「けどアヤ、
『日和がいると声かけられない』とか、ちょっとひどいよね?」
「ちょっとは…事実じゃん?
日和可愛いしさ、あんまりケバくないし、
なんであたしらとつるんでるのか、よくわかんないときあるし」
「それなぁ。
なんか無理して合わせてんのかなって感じだよね。
あたしたち嫌われてるのかなー」