「お前な、
ぴよって呼ばれてるからって
涼也のこと名前で呼ぶほど親しくもねーだろ」
「で、でも、
呼ばなきゃ不便だし…」
「名字でいいだろーが」
「じゃあ、志磨も…
名前で呼ばれるの、嫌、なの?」
スルッと手を離されると、
正面から向き合う形になった。
「いや、ぴよってあだ名つけたの、俺じゃん。
だから俺はいいんだよ」
「別に、涼也だって…」
「呼ぶなって」
また、志磨の顔が怒りの表情に変わる。
「……なんで?
志磨は、あたしが嫌い?
だから、友達の涼也と仲良くしてほしくないの?」
「……はぁ。意味わかんね。
ぴよが、俺のこと嫌いなんだろーが」
「…………へ?」
「涼也って呼んでんのは、当て付けかよ。
俺に内緒で、涼也と付き合ってんの?」
「……はい?」
話が、全然読めないのですが…。



