「ううっふえっ」

紗綾は俺の胸に顔を埋めると、泣き始めた。

俺はそっと背中をぽんぽんと優しく撫でる

「よく頑張ったな。強くなったな、紗綾」

「グスッ恭也をっんっ取られたくなかったから、っっどうしても渡したくなかったのっ」

「あぁ。嬉しいよ」

俺はしばらくギューッと抱きしめたままでいた。







しばらくたってから紗綾すーっと離れた


「恭也ー泣きやんだから私達も早くどこか行こ?」


「あぁ。そうだな。行くか」


俺らは手を繋いで大阪を楽しく回った。






そんなこんなで楽しい修学旅行は静かに幕を閉じました。