「星也くん…」

私は、涙をこらえながら、花を生けていた…だって、昨日決めたんだもん…
『絶対、星也くんの前で泣かない』って…

「心春…」

ふと星也くんが私の名前を呼んだ
「ん?なに?」

「手…握ってもらっていい…?」

星也くんは、そう言うと無理して顔を自分の手に向けた

「うん…!」

私は、星也くんの手を繋いだ。力を込めて…