「心春…」

「あ、ちょっと飲み物買ってくるね!」

私は、逃げるように病室をあとにした。
そして、自販機ではなくひと気のない屋上に行った。

「星也くん…」

何もしてあげられない私がもどかしい…
あんなに弱ってる星也くん…それなのに…
星也くんに気を遣わせて…

ダメだ…彼女失格だ…

「心春ちゃん」