(車椅子…?) 私は、その子のいる方へ知らず知らずのうちに向かった。 その車椅子の青年は、ゴールポストを狙い定め、ボールを投げる。 次々と網のなかにボールが入っていく。 「すごい…」 「俺に何か用??」 ボールを構え、顔だけ私に向けながら笑顔で聞いてきた。 そう、それが君との出会いだった。