救急車は、安全運転かつ急いで病院に向かった。星也くんは、こんな状態になっても私の手を離そうとはしなかった。 「星也くん…もう少しだからね…頑張って…」 私は、お守りと星也くんの手を握りながらひたすらに励まし続けた… 《病院》 病院に到着して早々、星也くんは手術室に運ばれた。私と監督は、ただ待つことしか出来なかった… 「星也くん…」 「星也…心春ちゃんが待ってるんだぞ…絶対帰ってこい…!」 「監督…」