あたし、若月 莉愛は怒りを通り越して呆れていた。


《調子乗ってんじゃないわよ!》


《本当に白桜の皆様があんたなんかを相手にするわけないでしょ!》


あたしが作った盗聴器で、盗み聞きをする。

あたしが、盗聴しているのはあたしの幼なじみ。


あの子は、白桜という美形揃いの暴走族のお姫様。

だから、女の子達から妬まれている。


間宮 あかり。

あかりは、可愛いからなぁ。


嫉妬されてもしょうがないよね。

しかもあかりは、副総長さんと付き合ってるしねぇ。



ったく、副総長さんは何をしてるのかなぁ。

あかりが大変な目にあってるのにさー。

さて、と。


お迎えに行きますか。

あの人たちは、卑怯だから裏庭かな。