この想いは僕より大きく

「まあ、お前ホントに朱里さん大好きだもんな」

「は?お節介な姉って感じだろ」

「いや?俺にはわかる」

充はどや顔で言う。……付き合いが長いってやだな。

「週末じゃん、結婚式。制服で良いよなー俺らは」

俺は充の話しに何も言わなかった。


すると、屋上の扉があく

「まーたこんなところにいたー。」

雛子だった。雛子は俺たちと同級で朱里の妹だ。

「昼休みなんだからどこにいこうが勝手だろ」

俺はそう吐き捨てた。

雛子は朱里に似てお節介な部分がある。朱里よりはおしとやかではないけれど。

「雛子寂しくなるよなぁ」

「お姉ちゃんのこと?まあね。でもお姉ちゃん幸せそうだし、それなら良いや」

一度だけ、朱里の婚約者に会ったことがあった。すごく優しそうで大人だった。俺は思い知らされた。所詮自分は子供だと。

「祐也、ちゃんと来るよね。お姉ちゃんの結婚式」

「行くよ。朱里には世話になったしな。」

そういって、胸が苦しくなるのがわかった。

まだ俺は受け入れられていないんだ。朱里が結婚すると言うことに。

受け入れたくないんだ。大好きな、初恋の人だったから