この想いは僕より大きく


「いってきまーす」

二人で家を出る。

「あら、また一緒に出てきた。相変わらず仲いいね」

「あっはよーっす。朱里さん」

朱里は向かいの家の娘でもう23になる。小さい頃から姉のような存在でよく遊んでもらっていた。

「おはよう。祐也くんはいつも眠そうね」

「……ども。行くぞ」

俺はそれだけをいって充をおいて歩いていく。小走りで後ろから充がやってくる。

「本当にお前は。剥かしはあんなに朱里朱里言ってたのにな」

「もう高校生だぞ。」

それに朱里はもう……

「朱里さんもうすぐ北海道行っちゃうんだろ?」

そう。朱里は来月結婚のため北海道へ引っ越すのだ