「あーあ。残念」


これがわたし。


「あーあ。ほんと残念。」


これは隣の波瑠くん。
ただいま合格発表の掲示板の前。
波瑠くんは合格して、私は落ちました。


「あーあ。やっぱり私にはレベルが高かったかー。あーあ。」


「がんばってたし、行けそうだったのにな。」


「あーあ。でも...まぁしょうがない!
ため息ばっかりはだめだね!」


でもなー。波瑠くんと一緒の高校行きたかったー。なんていう心の声はほっといて


「おめでと!波瑠くん!
違う高校になるのは残念だけど、お互いそれぞれの高校で頑張りましょう!」


ニコって笑いながら一気に言って波留くんをみる。

小学生の頃から仲が良くて、自然に好きになって、高校も一緒のところ行けたら告白しようって
一生懸命頑張った私を自慢に思おう。


「うん。頑張ろうな。
萌絵、本当にがんばってたし良くやったと思う。高校でもがんばれよ!」


爽やかスマイルで応援してくれる優しい波留くん。


「うん!ほんとありがと!
また会える日を楽しみにしてるね!」


いままでたくさんありがと!
伝えられたことや伝えられなかったこととかありったけの気持ちを込めて最後の言葉を


「ばいばい!ありがとうね!!」