「バーカ!任せとけって!絶対ケガせずに勝ってきてやるから!」
まったく、いっつも無駄に自信だけはあるんだから
こうして朔が保健室を出てから
ひとりで包帯と格闘
「んー、あれこうかなぁ。」
ぐるぐる巻いてみたけど想像してたのとなんか違うような
「んー、まあ適当でいっか。また戻ってきたら朔にやってもらえばいいし。」
なんて独り言を呟いてたら
━━━━━━ギュウッ…
「へ!?」
後ろから誰かに抱きつかれた感触
誰かなんて顔見なくてもわかる
だって胸のドキドキが教えてくれる
わたしの身体はほんとに正直で
「ひゅ、日向…くん?」
日向くんのことになるとすぐにわかってしまうんだから

