「そ、その…日向くんが…バスケ…」


「…聞こえない。」



「だ、だから日向くんがバスケ…してるとこ…」


「いつもの素直さはどこ行った？」



「ううう…日向くんのバスケしてるところが見たかったから無理しました…っ！」



あぁ…言っちゃった…
これじゃほんと日向くん大好きなただのおバカさんだよぉ…



「……なにそれ。」


「だって日向くんのかっこいいところ見たくて…」


「……バカ。」


「へ…？」



言葉とは裏腹に優しく日向くんの手が
わたしの頭を撫でた



「そんなことで無理して倒れるとかあり得ないから。」


「そ、そんなことって…わたしにとってはそんなことじゃない…もん。」


日向くんにとってはそんなことかもしれないけど、わたしにとってはそんなことで済まされるものじゃないもん…


いつだって日向くんを追っていたいって…