「んで、雫は何しに来たの?」


寝ている身体を横にしてわたしの方を向いてくれた

何しに来たの?なんて聞かなくてもわかってるくせに聞いてくる日向くんはほんとズルい


「日向くんに会いに来た。」


「…ストレートだね。」



だってほんとのことだから
日向くんに会いたくてわたしは毎日放課後の保健室に来てる



「…日向くん今日授業出てなくて会えなかったから。」


「…そんなに僕に会いたかった?」


「うん。」


せっかく同じクラスで
6時間も授業あったのに日向くんは1時間も授業出てこないんだもん


学校には来てるくせに



「雫は素直だね。」


「日向くんの前だけ。」


「…僕だけ特別ってこと?」


「そ…だよ。」