日向くんを本気にさせるには。




浮かれた気分のまま迎えた放課後


わたしはいつものように日向くんに会いに保健室に向かった



「日向くーん?」


相変わらずベッドですやすや眠ってる
正確には寝たふりだけどね

そんな寝顔を見るのが好きだったり



「……なんか雫機嫌いいね。」


「あっ、起きてくれた。」


いつもだったら1回呼んだくらいじゃ反応してくれないくせに

今日はどうして?



「…なんか雫の声いつもと違ったから。」


「っ…!」


あぁ…そんな違いがわかってくれるなんて嬉しすぎるよ日向くん!

今日のわたしハッピーなこと多すぎだよ!

どうしよう、幸せで飛んでいきそう



「…で、なんかいいことあった?」

「うんうん、あったよ!」


「…へー、なに?」