その瞬間堪えきれなくて
日向くんにギュッて抱きついた


「……あのさ、一応こっちも理性保つの大変なんだけど。」


「一緒に寝てほしいの…」



「……あのさ、さっき言ったこと…」


「離れたくないの…っ」


今は日向くんから離れたくない
すっごく愛おしくてどうしようもないくらい気持ちが溢れてきてる



「……ッ…ほんと敵わない…」


そのままひとつのベッドで隣り合わせで寝ることになったんだけど



「どうしてこっち向いてくれないの？」

せっかく一緒に寝てるのに反対側向いちゃってるし


「……そっち向いたら雫がいるから。」

「えぇ」


わたしがいるからこっち見ないって
なかなか傷つくよ



「……早く寝てほしいんだけど。」


「日向くんがこっち向いてくれたら寝る」


「はぁ……」


ため息と一緒に大きな背中がぐるっと回ってこっち向いてくれた